有しているスキルと国や地域の事情を要確認

海外勤務医といっても、その「海外」がどこなのか、
これによって目的や求められるスキルも当然異なってくるでしょう。

まずは、自ら有しているスキルや経験を整理し、
また、海外勤務医となる目的も整理しながら、
果たしてそれがマッチしているのかの確認をしなければなりません。
そうすることで、どの国を選択すべきか、どういった形で海外で医師として腕を振るうべきか、その方法が見えてくるはずです。

国によって、プロセスも異なります。
医師として正式に登録しなければ病院で勤めることができない国もありますし、
その国や、アメリカの場合には州などで規定されている医師資格取得試験にパスしなければ勤務医となることができないケースもあるのです。
また、日本で取得した資格があり、推薦人やその他コネクションがあれば、
そのままその地に赴き働くことが可能なケースもあります。

アメリカなどの医療先進国では、やはり高度なスキルが求められるため、
特に外科系の科目の医師は重宝されるでしょう。
脳神経外科医整形外科医循環器内科医胃腸科医形成外科医などの科目は、非常に需要が高い傾向があります。

一方、アジアの各国、特にシンガポールやベトナム、あるいは中国などもそうですが、
こうした地域では、ここに住む日本人向けの医師の需要が高く、
それは総合内科小児科のような、多くの人が利用する科目で勤務医として働く医師が増えてきています。
アジア諸国に関しては、このように患者さんと接する機会の多い科目で働くことが可能なため、
患者の方とのコミュニケーションの機会が増えてくるでしょう。

重宝されるスキルを持っていれば給与も高額

海外勤務医として働く決断をし、その地にアメリカなどの医療先進国を選んだ場合でも、
もちろんコミュニケーションスキルは必須となります。
一般の患者さんよりも医師や看護師とのコミュニケーションスキルが求められるようになるわけですが、
そうしたスキルに加え、専門分野に関する能力が十分に備わっていれば、
その分、多くの給与を受け取ることができるでしょう。

ちなみに、上で紹介したような高度なスキルを有している科目の医師は、収入も桁違いとなります。
脳神経外科医や整形外科医、循環器内科医などは年収が5,000万円前後となりますし、
7,000万円や8,000万円を稼ぎ出す医師も少なくありません。

アジア諸国で総合内科などを担当するケースでは、
これは国や地域、病院の規模などにもよりますが、数百万円から1,000万円程度となるでしょう。
日本で求人を見つけた場合には、おそらく年収1,000万円前後の募集となっていることが多いのではないでしょうか。
給与額としてみればやはり先進国の方が恵まれています。

ただ、アメリカのような国であっても、
研修医としてスタートする場合には、最初は日本の研修医と同様に数百万円から600万円前後の収入で働くことになるでしょう。
実績を認められれば別ですが、レジデントであれば収入は日本にいた時よりも下がる可能性が高いです。